【メルセデス・ベンツ190シリーズ】ベストグレードは190E2.6

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メルセデス・ベンツ 190シリーズ

メルセデス・ベンツ 190シリーズ

1985年に導入された190は、5ナンバーの扱いやすさとEクラス同等のクオリティの高さで日本でも大人気となった。

その190に追加された直6エンジン搭載モデルが190E2.6だ。

新世代のオールアルミ製エンジンはBMWを意識した?と思わせるほど刺激的なもので、メルセデスファンを大いに刺激した。

基本性能・諸元

項目 金額
全長 4430mm
全幅 1680mm
全高 1390mm
ホイールベース 2665mm
エンジン 直6SOHC
排気量 2597cc
最高出力 165ps/5800rpm
最大トルク 23.0kgm/4600rpm
トランスミッション 4AT
サスペンション ストラット/マルチリンク
10モード燃費 7.4km/リットル
車重 1260kg
当時の価格 590万円

190E2.6

メルセデス・ベンツ190E2.6が日本マーケットに登場した。

このクルマはフランクフルトショーでBMW326iのライバル車として、ダイムラーが用意した車であった。

190E2.6のパワーユニットはすでにW124の260Eに与えられているスレート6と同じく、ボア×ストロークが82.9×80.2mmで総排気量2597ccのSOHCだ。

日本仕様は圧縮比9.2で最高出力165馬力、最高トルク23.0kgm。

このオールアルミブロックエンジンこそ、この190E2.6の最大の注目ポイントだ。

メルセデスの新しいストレート6は、ミドレンジのW124シリーズと同時に発売された。

新しいストレート6はオールアルミブロック(当時すでにメルセデスのガソリンエンジンは4気筒からV8まで、すべてオールアルミエンジンである。このへんがすごい)で、2.6リットルと3リットルをラインアップする。

昔からよく言われたのは、”もしメルセデスにBMWのストレート6があったら”ということで、メルセデスのユニットの信頼性は高いけれど、ややエンジンの回りが重いというのがこれまでの定評だった。

「ついにメルセデスがBMWのユニットを手に入れた」

W124が発売されたとき、多くのジャーナリストはこう言った。

それほど新しいストレート6は官能的だったのだ。

190E2.6のオーバーウェイトは1260kg(190Eは1180kg)、これに最高出力165馬力(同115馬力)、最大トルク23.0kgm(同16.8kgm)だから、実に軽々と加速する。

ダイムラー製の4スピードトランスミッションは、Dレンジでは静かにアクセルを踏むとセカンド発進、強く踏んでやるとローギアに落ちるタイプ。

これを嫌うなら2ポジションからスタートすれば、ローギア発進となる。

その加速といえば素晴らしくフィールも問題ない。

BMWのライト6もダイムラー製のストレート6もただ回るだけじゃない。この回り方に個性があるのだ。

メルセデスのストレート6は、低速から高速まで実にスムーズなことは無論で、トルクの追従、あるいはパワーの上昇が人間の感覚と一致している。

つまり、ドライバーがスロットルを踏む、それに応じてエンジンの回転が上がり、スムーズな加速につながる。

この一連の動作に存在感がある。

これが車を運転している、というドライバーの実感に繋がり、実に気持ちいいのだ。

単によく回るエンジンは国産車にもある。

しかし、こういう存在感のあるエンジンは残念ながらめったにない。

そして、メルセデスの2.6リットル、ストレート6も、高回転になるとBMWに近い金属音を発生する。

その音がまた心地いい。

メルセデスといい、BMWもポルシェもヨーロッパの一流と呼ばれるクルマのエンジンはみなこの”いい音”がするのだが、この理由は何なのだろうか。

澄み切った淀みのない、かなり高周波な金属音、これはドライバーの気持ちを高揚させるのに大いに役立つ。

こいつが聞こえると、ドライバーはやる気になってしまうのだ。

190E2.6は190シリーズのベストグレード

190E2.6は年を追うごとに細部が改良され、なおいっそう素晴らしい高級車になっていった。

まず、そのサスペンション、プッシュ、ダンパーの改良だろう。

一段としっかり感が増し、クルマに重量感を与えることに成功している。

全長4430mm、1260kgの小型車とは思えないどっしりとした乗り心地を実感している。

ドライブフィーリングそのものがSクラス並みの手ごたえをもたらしているのだから恐れ入る。

190E2.6とMVW325iを比べると、そのフィールは相当違う。

メルセデスは325iと同じくらい早いし、コーナリングに至ってはBMWよりうまくやってのけることもある。

あえて違いを出すとすれば、BMWにはスポーツを感じ、メルセデスには重厚を感じる。

190E2.6は最高の190シリーズである。

 

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